訪問診療
通院困難な方のために、24時間365日対応の在宅医療を提供します
在宅医療には、「往診」と「訪問診療」があります。
こんな疑問がありましたら、お気軽にお電話、ご来院頂き、ご相談ください!
- ●どうやったらお医者さんに来てもらえるの?
- ●料金はどれくらいかかるの?
- ●看取りや痛みのコントロールはしてくれるの?
- ●チューブの交換もしてくれるの?
訪問診療とは
訪問診療は、医師や看護師が患者さんの自宅や施設に訪問して、診療やケアを行う医療サービスです。
特に、通院が難しい方や、末期癌などの重い病気で自宅での看取りを希望する方々にとって大変重要な役割を果たします。緊急時には電話などでの相談のうえ、必要に応じて臨時往診や入院先の手配なども行います。
<言葉の定義>
- 訪問診療 ⇒
- 定期的に訪問し、診療を行う
- 往診 ⇒
- 突発的な病気や怪我の場合に臨時的に訪問する
訪問診療のメリット
1.通院の負担軽減
訪問診療は、自宅で診療を受けることができるため、高齢者や体力のない方にとって大きな負担となる通院を避けることができます。自宅で処方箋をお渡ししたり、検査や点滴をしたり、在宅酸素を使って生活したりも可能です。
2.安心感の提供
医師や看護師が定期的に訪問することで、病気の治療だけでなく、寝たきりや転倒・床ずれの予防、栄養管理なども行い、患者さんやご家族に安心感を提供します。急な体調変化にも迅速に対応できます。
3.個別対応
自宅での診療なので、患者さんの生活環境や家庭の状況に応じた、きめ細やかなケアが可能です。ケアマネジャー、訪問看護師、訪問リハビリ、訪問歯科、薬剤師、ヘルパーなどと連携して対応します。
4.生活の質の向上
自宅での診療により、入院生活とは異なる自由度の高い生活を送ることができます。家族との時間を大切にでき、精神的な安定も図れます。
5.最期を自宅で過ごしたい
病院ではなく住み慣れた場所で、自分らしく生きたい、痛みのコントロールをしてほしい、ご家族や友人に見守られながら最期を過ごしたい、がかなえられます。
訪問診療の具体例
項目 | 訪問診療 | 通院診療 |
---|---|---|
場所 | 自宅(一部の施設) | 病院 |
負担 | 移動なし、時間の節約 | 移動や待ち時間が発生 |
対応の迅速さ | 急な変化に即対応 | 通院日以外は対応困難 |
環境の適応 | 自宅環境に合わせる | 病院の環境に適応 |
家族の関与 | 家族と共にケア | 家族の関与は限定的 |
自分らしさ | 好きなことができる | したいことが制限される |
訪問診療が向いている方
高齢者・認知症
高齢や認知症のため、移動が難しい方。独りで通院ができない方。
末期患者
末期癌などで病状が重く、入院生活を望まない方。
障害をお持ちの方
障害により通院が困難な方。
最後に
訪問診療は、患者さんの生活の質を向上させ、安心して療養できる環境を提供することを目的としています。ご自身やご家族のために、ぜひご利用をご検討ください。質問やご相談があれば、いつでもお気軽にご連絡ください。
担当医ご紹介
院長の衣畑 成紀(きぬはた しげき)が訪問診療を担当させて頂きます。
学会参加などにより、院長が対応できない場合は、前もってご連絡をさせて頂き、非常勤医師(未定)が対応させて頂く場合がございます。
何とぞご理解のほどお願い申し上げます。
保険と体制
健康保険と介護保険の両方を使用します
保険証の内容に変更がある場合は、必ず訪問時にお伝えください。
24時間365日の連絡体制
いつでもご相談できる体制を取っておりますが、お待たせする可能性がありますことをご了承下さい。緊急性の高い場合は緊急往診を行いますが、医師の状況により到着が遅くなる可能性もあります。緊急時は、救急車ではなく、まずは当院へのお電話をお願いいたします。
緊急で入院する場合
緊急での病院受診や入院を要する場合は、受診病院の選定につきご相談させて頂き、紹介状を作成いたします。
在宅医療開始までの流れ
1.当クリニックまでお電話ください。
ケアマネージャーさんを通してご相談頂いても構いません。
2.「診療情報提供書」にて患者さんの状態を把握させて頂きます。
ケアマネージャーさんや病院のご担当者の方には、できるだけ「診療情報提供書」などのご提供をお願い致します。
3.在宅医療の説明をいたします。
ご家族やケアマネジャーさんが当院にお越し頂くか、 当院の担当者がお宅に伺うか、で行います。
※ご用意頂きたいもの:健康保険証、介護保険証、お薬手帳、紹介状や診療情報提供書
4.初回訪問診療
担当医師が診療に伺います。実際の病状・状態を把握します。
5.在宅医療開始
基本的に月2回の訪問診療を行います。
可能な医療行為(24時間365日対応)
内科診療 |
薬調整、注射点滴、インスリン療法、在宅酸素療法、CPAP療法、中心静脈栄養管理 |
---|---|
皮膚科・外科診療 |
皮膚科診察、褥瘡(床ずれ)や傷の治療、胃ろう管理、人工肛門管理、尿カテーテル管理、胸腔穿刺、腹腔穿刺 |
その他 |
末期がん受入れ、痛みのコントロール(麻薬処方)、緩和ケア&看取り、 認知症ケア、 在宅での血液・尿・エコー検査、予防接種 |
訪問診療提供エリア
費用について
在宅時医学総合管理料
24時間365日患者様が安心して療養できるように、責任を持って管理するための費用です。月に1回かかります。
訪問診療料
医師が定期的にご自宅にお伺いして診察した時に、毎回かかります。
居宅療養管理指導料
ご本人やご家族に対して療養上のアドバイスを行い、担当のケアマネジャーにケアプラン作成のために必要な情報を提供いたします。介護保険で月2回までかかります。
医療保険証の自己負担額が1割の方の概算費用
月2回の訪問(重症の方) |
約7,000円 |
---|---|
月2回の訪問 |
約6,200円 |
月1回の訪問 |
約3,600円 |
※重症とは、難病や末期の悪性腫瘍の方、又は留置カテーテルや、在宅酸素などの医療機器を使用されている場合などです。
※検査や処置、診断書、証明書、消耗品、処方できない医薬品(蒸留水・消毒液など)、予防接種、往診料、お薬代などは別途必要です。
※患者さんやご家族の手間を省くために、口座振替にしております。
※健康保険と介護保険の両方を使用します。保険証の内容に変更がある場合は、必ず訪問時にお伝えください。
患者様の保険証や症状によって、金額は変わります。お気軽にご相談ください。
その他の費用について
交通費について
定期訪問診療の場合、原則交通費は頂いておりません。緊急往診の場合、往診車であれば出動場所より1kmあたり100円、そのほか駐車場代やタクシー代など別途交通費を頂きますのでご了承ください。
処方について
お薬は原則院外処方
制度上、処方は院外処方としております。処方せんの有効期限は発行後4日ですので、4日以内に薬局で処方を受けてください。
ご希望の方には訪問薬剤師に依頼し、薬を配達して頂きます(有料)。
訪問診療時間
訪問診療(定期訪問)は外来時間以外で行っております
曜日や時間は適宜ご相談させて頂きます。
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 |
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午前診 08:30~12:30 |
○ | ○ | ○ | / | ○ | ○ | / | / |
訪問診療 13:00~15:30 |
● | ● | ● | / | ● | ● | / | / |
午後診 16:00~18:00 |
○ | ○ | ○ | / | ○ | / | / | / |
訪問診療時間の細かい指定はできません
おおまかな時間をお伝えしますので、ご都合の悪い時間帯などは、事前にお知らせください。訪問診療のひとつのメリットとして、病院とは違ってリラックスして日々を過ごせることにあると考えています。
是非とも気構えずにリラックスしてお待ちください。
訪問診療に関するお問い合わせ先
訪問診療
070-8918-2925