当院でも2021年6月7日(月)から新型コロナワクチンの個別接種を行います。

それに先駆けて、『アナフィラキシーとその対応、他の病気との違い』をテーマに

スタッフにむけて院内勉強会を開催しました。

【アナフィラキシーとは】

アレルゲン等の侵入により、複数臓器にアレルギー反応が惹起され、生命に危機を与え得る過敏反応。
アナフィラキシー+血圧低下 や 意識障害=アナフィラキシーショック

 

★当院でアナフィラキシーが起こった時の対応の仕方

★アナフィラキシーと他の病気や病態との見分け方

 特に『血管迷走神経反射』は注射後に起こす人が時々おられるため、

 医療者として違いを知っておくことが重要で、対応の仕方も全然変わってきます。

 

①アナフィラキシーも血管迷走神経反射もどちらも注射後に起こることがありますが、

血管迷走神経反射は注射を打った直後から、

アナフィラキシーは注射後、数分以上たってから気分不良などの症状がおこります。

 

②血管迷走神経反射とアナフィラキシーはどちらも血圧が下がることがありますが、

血管迷走神経反射の脈拍は徐脈か正常、アナフィラキシーは頻脈か正常になります。

 

③アナフィラキシーは蕁麻疹のような皮膚・粘膜症状が90%の人で起こり、

呼吸器症状(呼吸困難、のどがつまる感じ)、消化器症状(腹痛・下痢)がでることがありますが、

血管迷走神経反射では蕁麻疹はでず、呼吸器症状と消化器症状は基本的に起こりません。

 

★アナフィラキシーが起こった際に、アドレナリンを打つか打たないかの判断と、

打つ部位や投与量と打つタイミング、加えてその後の治療や対応の流れ、

ショック状態でのAEDの使い方や酸素投与の流れ。

これらをスタッフ全員で再確認し、

焦らず適切に対応できるようにシミュレーションも行いました!🏥