2020年2月15日(土)第5回院内健康セミナーを開催いたしました。

ご参加くださった方々、ありがとうございました。

身近にひそむ病気がどんなものかと、放置しておくとどうなるかを、少しでもわかってもらえたかと思います。

(いつも外来が終わってそのまま講演なので、お腹が鳴るときが・・・)

 

次回は

3/21()13時~13時半 知っておきたい花粉症

★毎月第3土曜に13時から当院で行っております。院長講演。

参加無料。患者様、ご家族様、医療関係者様のご参加大歓迎

 

 

以下講演のまとめ

ほっとく糖危険!糖尿病

糖尿病とは 

・インスリンという血糖を下げるホルモンが十分に作用しない

 →血液中にブドウ糖がたまってしまう

 →血糖の濃度(血糖値)が高い状態が続く→色々な症状や合併症がでる

・遺伝因子と環境因子(過食・肥満・運動不足・ストレス・加齢)などが関係

症状 

・初期にはほとんど自覚症状がない

・のちに、尿量が多くなる、のどが渇く、水をよく飲む、疲れやすい、よく食べるわりに体重が減る、という症状がでる

検査と診断 下記の組み合わせや、2回に分けた検査結果で診断。

 1: 早朝空腹時血糖値126mg/dl以上

 2: 随時血糖値200mg/dl以上

 3: 75g経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)2時間値200mg/dl以上

 4: HbA1c6.5%以上

★糖尿病の慢性合併症と症状

・糖尿病神経障害:痛みがなく心筋梗塞や足が腐っていても気づかない事あり

  手足のしびれ、痛み、冷感、感覚のにぶさ、こむら返り

  胃腸障害、たちくらみ、発汗異常、膀胱障害、勃起障害

・糖尿病網膜症:急に目が見えなくなることあり

・糖尿病腎症:尿にタンパクがではじめ、徐々に腎機能が悪くなり、透析へ

・狭心症・心筋梗塞、脳梗塞・脳出血、閉塞性動脈硬化症(脚血管のつまり)

・足や皮膚の病気:靴ずれ、やけど、外傷、感染をきっかけにおこる!

  水虫、魚の目・タコ、おでき、足が腐ることも

・動脈硬化(当院では、エコー検査や血管年齢を測定して、評価しています

  動脈の内側の壁に脂肪やコレステロールがたまり、その部分の血管が狭く、

  もろくなる状態。心臓や脳に酸素が送れなくなり、心筋梗塞や脳梗塞など

  命にかかわる重大な合併症を引き起こす

糖尿病の急性合併症と症状

・高血糖性昏睡:全身のだるさ、眠気、腹痛、嘔吐、意識障害

・急性感染症:肺炎、膀胱炎、虫歯、水虫、おでき

・低血糖:あくびが多い、冷や汗、動悸、ふるえ、けいれん、意識障害